今回は
サーフィンをやっていて長年腰痛に悩まされている方の事例を紹介します。
来院したのは、
週に一回サーフィンをやっているという30代の男性です。
今年の春先にサーフィンをしている最中にぎっくり腰になり、
以降一定の動作で腰に痛みが出る状態が続いているとのことでした。
朝起きたとき
洗顔等で体を前屈したとき
椅子から立ち上がるとき
に腰に痛みが出る。
また、仕事のPC作業で長時間椅子に座っているときも
腰に痛みが出るとのことでした。
サーフィンは20代の半ば頃から始めたとのことですが、
そのころから慢性的な腰痛に悩まされ、
年に1回はぎっくり腰が起きているということでした。
なぜ、サーフィンで腰を痛めるのでしょうか??
原因は、パドリングやテイクオフの際の腰への負担です。
パドリングの際には、
腹ばいの状態で上半身を後ろに反らせます。
この姿勢は、
体の背部~腰部の筋肉、特に腰の深層にある
脊柱起立筋(棘筋、最長筋、腸肋筋)や腰方形筋に負担のかかる姿勢です。
この姿勢を長く続けるとこれらの筋肉が疲労し固くなります。
しかも、
波を待っている間冷たい海水に浸かりながらこの姿勢を維持します。
筋肉は冷えると固くなるので、この冷えが筋肉をより固くしていきます。
そして、
テイクオフでは素早くボードの上に体を起こさなければなりません。
その際、脊柱起立筋や腰方形筋を収縮させます。
固くなった筋肉が強い力で引っ張られるため、
筋肉の繊維が傷つき痛みが発生するのです。
つまり、
パドリングとテイクオフの繰り返し動作で
腰周りの筋肉に負担がかかり、
筋肉が過剰に緊張し腰痛が起こるのです!!
川井筋系帯療法治療センターでは、
患者さん一人ひとりに痛みに関する事はもちろん
職業や日常生活の状況を聞き、
どういう姿勢で何をして、どこに痛みが起こったかを伺い、
原因を見極めてから施術内容を決めています。
さらに、体の状況をくわしく診るために
「体のゆがみ」がよくわかるモアレ写真で分析します。
この方のモアレ写真を分析すると、
腰周りの筋肉が過剰に緊張して、
骨盤が前傾する、いわゆる反り腰の状態になっているのがわかりました。
正常 反り腰
サーフィンの最中に痛めたという原因も併せて考えると、
固くなった筋肉に負担がかかって起こる筋筋膜性腰痛症
と考えられました。
そこで、
体の土台である骨盤を中心に
ゆらゆらと全身的に揺らしながら
股関節や腰や背中の深い筋肉(インナーマッスル)
の緊張からゆるめて全身的に整えていきます。
単なる表面的なマッサージと違って
短時間で高い効果が得られるのです。
サーフィンでぎっくり腰や腰痛になってしまった方、
お近くの川井筋系帯療法治療センターへ
ご相談ください。
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