機能性ディスペプシアの治療
今回は、
機能性ディスペプシアによるゲップや吐き気、みぞおちの痛み、
その他首や背中の痛みを訴える30代男性の事例を紹介します。
機能性ディスペプシアとは何かというと、
胃の痛みや胃もたれなど胃に不快な症状が続いているにもかかわらず
内視鏡検査では異常が認められない病気をいいます。
つらい症状が続くため、勉強や仕事に集中できず、
生活の質が低下するうえ、労働生産性も大きく低下します。
不安等のストレスによりうつ症状が併発する場合もあるため、
放っておくと非常にやっかいな病気といえます。
この機能性ディスペプシアなぜ起こるのでしょうか？
胃には、
運ばれてきた食べ物を蓄える（貯蔵）、
食べ物を胃液と混ぜ合わせる（攪拌）、
胃液と混ざり合ったものを十二指腸に送り出す（排出）、
という３つの働きがあり、
この3つのいずれかの運動機能が障害されることによって
機能性ディスペプシアの症状が引き起こされると考えられています。
また、胃の知覚過敏や生活上のストレスなども
その一因と考えられていますが、
実は、根本的には猫背が関係しているって知っていますか？
どういうことかというと、
下の写真を見てください。
頭、特に耳の位置は垂直に下りた赤いライン上にあるのが
本来の頭の正しい位置ですが、
写真の男性は,耳の位置が赤いラインよりも前に出ていて、
頭も前に落ち込み、背中が丸くなっています。
猫背の姿勢です。
この姿勢は、みぞおち部分でカーブが急激に強くなるため、
ちょうどその位置にある胃が圧迫されることになります。
圧迫されると血流が悪くなり酸素の供給が不十分になるため
胃の運動能力が落ちます。
食べたものを十分に消化できず胃がもたれるなど、
胃の不調の原因となります。
また、胃の内圧は高くなり痛みが出る場合もあります。
このように胃の不調は猫背と関連性があるといえます。
機能性ディスペプシアを根本的に改善していくためには、
猫背を整えていくことが必要となります。
川井筋系帯療法治療センターでは、
患者さん一人ひとりに痛みに関することはもちろん
職業や日常生活の状況を聞き、どういう姿勢で何をして、
どこに痛みが起こったかを伺い、
原因を見極めてから施術内容を決めていきます。
さらに身体の状況を詳しく診るたに
「体のゆがみ」がよくわかるモアレ写真で分析し ます。
そして、
体の土台である骨盤を中心に
ゆらゆらと全体的に揺らしながら
股関節や腰や背中の深い筋肉（インナーマッスル）
の緊張から緩めて全身的に整えていきます。
単なる表面的なマッサージと違って
短時間で高い効果が得られるのです。
さらに、
骨盤を中心に全身を整えつつ、
首や肩、肩甲骨周り緊張を局所的に緩めいきます。
そして、
最後に、
猫背矯正オリジナルマシンで猫背を改善していきます。
現在治療中のこの男性も、最初に来たときは、
頭の位置が前方に落ち込み、背中が丸くなっていました。
昨年末から週に1～2回のペースで通って、
現在は体が起き上がって猫背もほぼ改善されてきました。
また、5回目の治療を受けたあたりから
「首や背中の痛みが和らぎ、ゲップや吐き気も気にならなくなってきた。」
と言っていました。
機能性ディスペプシアでお困りの方は
お近くの川井筋系帯療法治療センターへ
ご相談ください。
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