あなたの膝の痛みの段階は！？
膝の疾患で多いのは、変形性膝関節症です。
当治療センターに膝の痛みで来院する患者さんの多くは
この疾患ともいえます。
年齢は５０歳くらいから上の患者さんが多いです。
全身的に見ると
骨盤をはじめとした「体のゆがみ」があり、
とくにＯ脚やＸ脚になってくると
重心が偏って膝関節に過剰な圧力がかかるようなります。
そして、
段階を追って膝の筋肉や靭帯、軟骨への負担が
多くなって痛みが出てきます。
＊膝の痛みが悪化する段階
初期は
痛みがあまり強くなく、
朝起きたとき、
階段の昇降（特に降りるとき）
などに痛みを感じますが、すぐに治まる程度です。
中期では
痛みで正座ができない、
関節液がたまり腫れる、
歩き方が不自然
などの第三者がみてもわかる症状が出てきます。
末期まで進行すると
大腿骨（ふともも）と頸骨（すね）の骨の間隔が狭くなり、
ぶつかって骨の棘が出来たり、骨が削れたりします。
こうなると歩行も困難で、
手術で人工関節に変えなければならない
こともあります。
初期や中期の段階は
筋肉や軟部組織に問題があり、
関節の角度が異常になっているので、
筋肉をゆるめて整えれば
また痛みが無く生活できるようになります。
膝関節の構造は、
大腿骨（ふともも）と頸骨（すね）と膝蓋骨（膝のお皿）
の3つのほねで構成されています。
それらの周りを関節包という硬い袋が覆っていて、
関節包の周りに靭帯や筋肉がついています。
太ももの前側の筋肉は4つあり、
なかでも重要なのは大腿直筋です。
始まりは骨盤に付着し、
終わりは頸骨（すね）の上部に付着する
長い筋肉です。
膝蓋骨（膝のお皿）は、
大腿直筋の中に埋め込まれています。
膝関節を屈伸するときに筋と一緒に上下に動いて、
滑車のように、てこの支点になっています。
患者さんの膝関節の状態で多いのが、
膝蓋骨が上外側に寄って固まっているケースです。
「体のゆがみ」の起点となる骨盤の
左右どちらかが上がってしまうと
大腿直筋も上方に引っ張られ固く収縮します。
そうすると
膝蓋骨も上方に引っ張られ、固まります。
そうして、
日本人は昔から床に座る生活様式が基本で
あぐら座りや横座りなど
外転筋（脚の外側の筋肉）を使う割合が多く、
内転筋（脚の内側の筋肉）が衰えて、
Ｏ脚になりやすい生活習慣があります。
そうすると
膝蓋骨は外方によってきます。
膝関節が悪い人も、
自覚症状がないがＯ脚の人も
試しに膝蓋骨を触りながら、
ひざを屈伸してみましょう。
膝蓋骨が真ん中にない、動きにくい、
またはクリクリと音がする人などは要注意です。
初期のうちに
膝関節の角度を整えたほうが
早くよくなります。
川井筋系帯療法治療センターでは、
患者さん一人ひとりに痛みに関する事はもちろん
職業や日常生活の状況を聞き、
どういう姿勢で何をして、どこに痛みが起こったかを伺い、
原因を見極めてから施術内容を決めています。
さらに、体の状況をくわしく診るために
「体のゆがみ」がよくわかるモアレ写真で分析します。
（施術イメージとモアレ写真）
モアレ写真や関節の動きなどを確認すると、
膝の痛みを生じさせている本当の原因は
膝だけにあるのではなく、
骨盤のねじれや傾斜、股関節や足首に問題がある
という場合も多いのです。
この女性の場合も
膝の動きそのものより、
骨盤の押し上がりと股関節の角度に問題があり
その影響が膝の痛みに現れていました。
そこで、
体の土台である骨盤を中心に
ゆらゆらと全身的に揺らしながら
股関節や腰や背中の深い筋肉（インナーマッスル）
の緊張からゆるめて全身的に整えていきます。
単なる表面的なマッサージと違って
短時間で高い効果が得られるのです。
さらに、
膝関節の角度を整えて、
狭くなった膝の内側の間隔を空けて、
骨同士が当たらないように治療をします。
膝の痛み、変形性膝関節症、X脚、O脚など
さまざまな膝関節の悩みの方は、
是非一度お近くの川井筋系帯療法治療センターへ
ご相談ください。
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